徘徊
久しぶりに早上がりだったので すこし寄り道をしながら帰った。
もうずっと、外を歩く時はもっぱら音楽を頼りにしていたしマスクは無論付けっぱなしだった。
夜だし人通りも少ないし許されるかな、とイヤホンもマスクも外して歩いた。
自転車のマーク
在り来りなスローガン
名も知らぬ花
蛍光灯
いくらなんでも写真がブレすぎだろとか、適当すぎる画角とかは無視して欲しい。
鈴虫の鳴き声とか檜の香りが 雨上がりの湿った空気で運ばれてきた。
近くを流れる川の音、地面をタイヤが滑る音、それら全てが心地よかった。
夜の京都は暗い。暗いし静かで、野良猫が歩いてる。
夜の方が性に合っている。
近いうちに宛もなく散歩をしてみたいなと思う。
宛もなく、土地勘もなく、ただ続いているだけ道を辿っていきたい。
迷子になりたい。
夜と同化したいから、私は散歩をする。