ぬくもり

あたたかくして寝よう。

傍にある

枕元に置い黒い影が立っている 私をじっと見下ろしている 絶望の気配がする 元彼に振られて半年以上経過して、もう殆ど思い返すことなどなくなった。彼のことをずっと人間として好きだったが、この先の長い時を共有できる相手ではなかった。彼も同じ認識だっ…

徘徊

久しぶりに早上がりだったので すこし寄り道をしながら帰った。 もうずっと、外を歩く時はもっぱら音楽を頼りにしていたしマスクは無論付けっぱなしだった。 夜だし人通りも少ないし許されるかな、とイヤホンもマスクも外して歩いた。 自転車のマーク 在り来…

死にたい人間は、そうでない人間の気配が分かる

微かな執着心で生きていたのに、今の私はもはや何にも執着していない。 取り留めのない生活を意味無く送り続けていて、愈々終わりが近いことを悟る。 勉強して 働いて 稼いだお金で過ごして その流れはもはや作業のようなもので、私は機械のようにそれをこな…

寝る

随分と梅雨が長引いたからなんだかしっくりこないけれど、気がついたら7月も暮れに入っていた。 私はもうずっと、同じ日常を繰り返している。 散歩して お酒を飲んで 偶に花火をして 煙草を吸って 又散歩する そして制作をする。 毎日それ、毎週それ。 まれ…

ぬるい

過去を記憶として会得するまでに随分と時間がかかる性分で、私はいつも置き去りにされる。 写真や買ったものは確かにあるのに、自分がその時を過ごした実感がいつまでもなくて、夢か幻か何かかと思ってしまう。ぽっかりと穴が空いたかのように、まるでその瞬…

噎ぶ。

私は、自分に何をしたら満足できるのか、よく知っている。 でもそれすらできない時もある。 全てが徒労に思える日、私は布団に潜り込んで思考を巡らす。 自分が布団から出ない口実を作る。そうして一日を終える。(その都度、“偶にはこんな日があってもいいだ…

この家を出る。

私が産まれてから18年と6ヶ月が経った。 少し昔の話をする。 私は随分と“大人しい”子供だった。 赤ん坊の頃からギャンギャン泣いたりすることはなかったようだし、所謂イヤイヤ期にも暴れたり奇声を発したり泣き喚いたりはしなかった。 かといって特段人との…

Who am I

幼い頃から「しっかりしてる子」とよく言われた。また「大人っぽい子」とも言われた記憶がある。 時間を守る、忘れ物をしない、礼儀正しく接する。自分では当然の行為も、時には周りからの賞賛を攫った。いつのまにか私は、「しっかりしている自分」を隙なく…

人格

実験で使っためだかを、研究が終わってからもなんとなくそのまま飼い続けている理系の大学院生に、『持って帰りな』と渡されたサンドウィッチが満員電車に押し潰されて死にたくなった。 風上で、歩きながら平然とタバコをふかすじじいを殺したくなった。 そ…

ひとり

7月になった。 ここのところは雨が続いていて頭痛も日毎に辛くなってくる。 しとしと降る雨はなかなか止まなくて、体調もどんどん落ち込んでいくものの不思議と嫌いじゃない。 なんだかんだ私は雨の日が好きだ。むろん晴れの日も雪の日も好きだ。 寒いのも暑…

心根

自分に『これだけは譲れない』というものはあるだろうか。 なにも、難しく考える必要は無い。好きなお菓子は独り占めしたいとか、服を買うお店は絶対ここがいいとか、好きなアーティストはあの人だとか……そういう簡単なものから、あるいは命をかけても譲りた…

共依存

私の人格はどこか変だ。 私は私の心の奥底まで誰かと共有したいとは思わないけど、でも本当は私の全てを認めて欲しいと思ったりもする。腹に潜んでる感情は私自身に他ならなくて、それを認めてくれるということはつまり私という人間のことも認めてくれること…

飾る

私は以前、お付き合いしていた人に 「付き合う前の方がよかった」と言われたことがある。 当時はそんな言葉をかけられて、私は意味がわからなかった。互いの気持ちを確認し合って付き合う、となった以外に変化などなかったからだ。けれど彼にとってその変化…

クズ

自分がクズだなぁと思う時は、どんな時だろう。 嘘をついた時?約束を破った時?困ってる人を見て見ぬふりした時?やること放ったらかしにして遊ぶ時?他人の愚痴を吐いている時? 何にしろ、誰でも「うわ、自分クズだ」って思う瞬間はあるんじゃないか。な…

臨海公園

昨日は午後から葛西臨海公園に行った。 意外にも行ったことがなかったから、わくわくしながら足取り軽く向かった。 園内に入り、水族園の方に向かう道。 まあるいガラス張りの建物……すごい! 水族園への入口は高台みたいになってた。 晴れてたし水平線見えた…

遂に

言ってしまえば完全に思いつきなのだが、ブログなんてものを始めてみようと思う。 そもそも「ぶろぐ」とは一体何なのか、何を書くのかも分かっていない。 そんな私がここで書き記す事は只の記録に過ぎない。私が日々考えていること、感じること、身の回りで…